幸せなはずが修羅場に

彼に知られて修羅場にならなければ、それは本当に幸せでささやかな出来事だったと思います。
彼と出会う前に、私には好きな人が他にいました。

その人は仕事が忙しく、遠距離恋愛だったこともあって次第に連絡が途切れるようになりました。

国内外で活躍するその人は、社交的で誰にでも好かれるタイプの男性でした。
恋愛に慣れていなかった私は、彼に甘えることも積極的に気持ちを伝えたり彼に連絡したりすることもできませんでした。

そのうち彼には新しい恋人ができたに違いないと思うようになり、彼への思いを諦めてしまったのです。

その後、友達の紹介で今の彼と出会い、家を出たかった私は彼に誘われるまま同棲することになりました。お互いにその気になったら結婚しようという話をしているとき、実家から荷物が届きました。

母が私たちのために野菜や米を送ってくれたのですが、その中に一冊の本があり、その間にハガキがはさんでありました。
それは遠距離恋愛の彼からのハガキで、帰国したら迎えに行くという内容でした。

今の私にとってはただの良い思い出でしかないのですが、それを見た同棲中の彼は二股をかけられていたと勘違いし、ひどい修羅場になってしまいました。

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